いつまでも、同じ場所にとどまっていることはできない。
サヨナラも言わずに去って、
以前からの知り合いのような顔で新たに出逢う。
一緒に過ごして、
同じものを見て、
少なくとも、見ようと試みて、
だけど、同じ道を歩むことは選ばない。
私には、行きたい場所がある。
その場所の名前は知らない。
道順を誰に聞けばいいのかも分からない。
そもそも在るかどうかさえ怪しい。
それでも、
その場所にただ憧れながら同じ場所にとどまっていることは、やっぱりできない。
そしてまた、サヨナラも言わずに去って、
以前からの知り合いのような顔で、新たに出逢う。
つくづくと、旅なのだ。
自ら望む、旅なのだ。





